黒祐巳×令
放課後の帰り道、私の前を令さまと由乃さんが歩いている。
二人とも快活によく笑う。とても幸せそうだしお似合いだ。
でも令さま、そんな嬉しそうな顔をしていいのかな。
私が見てるってこと、考えなかったのかな。
自分が誰のものかをもう一度しっかり教え込んでおかないと。
「由乃さん、令さまー」
「あ、祐巳さん!」
後ろから息を切らしつつ無邪気に(見えるだろう、由乃さんからは)追いついて、二人に並ぶ。
左から私、令さま、由乃さんという配置だ。
「二人一緒に下校かぁ。なんかすごい自然な感じ。さすが黄薔薇姉妹だね」
「えへへ、まあねぇ〜」
照れながらも少し誇らしげにする由乃さん。
でもね。
気付こうよ。
私に他意がなければ、令さま・由乃さん・私という順で並ぶと思わない?
なんで私が令さまの隣か考えられないの?「まあねえ」じゃないよ。
長い付き合いに甘えてるからそうなるんだよ。私と祥子さまなら、そんなことない。
隣に来たものの考え込んでいるだけで何もしない私に、
令さまがほっとするような怯えるような期待はずれのような
曖昧な、それでいて従順な犬のような視線を向けてくる。
ごめんごめん、今シてあげるからね。
私はその目を見返してにっこり微笑むと、右手を令さまのお尻に這わせた。
「ひゃっ……!」
「え、何、どうしたの令ちゃん」
「あっ、いや、なんでも……ちょっと小石につまずきそうになって」
「もう、しっかりしないさよね。剣道部主将のくせに、ドジなんだから」
令ちゃんはだらしないんだからとか祐巳さんもそう思うわよねとか
由乃さんのいつものセリフにてきとうに相槌を打ちながら、尻を弄る手は止めない。
円を描くように優しく、ときどき強くつかんだりつねったりしつつ。
「ちょっと令ちゃん、聞いてるの!?」
快感に上の空になっている令さまにつっこみが入る。少しやりすぎたかも。
「…あぁ、うん、ごめん由乃。ちょっと…ッ…体調悪いか、も……」
「え、そうなの?大丈夫?やだ、確かに顔赤いかも」
「うん、でも大した、ことな、いから……」
「ほんと?我慢してない?荷物もとうか?ごめんね、気付かなくて」
令さまの変調をみとった途端に心配症で優しくなる由乃さん。
自身が昔、体が弱かっただけに、病気の兆候には敏感なのだろう。
令ちゃんは我慢しすぎなんだからとか令ちゃんが病気になったら私が困るとか、
憎まれ口を叩きながらも令さまの鞄をとりあげ、額に手をあてて熱をはかっている。
令さま、愛されてるなぁ。
なんだか妬けてきたのでおしおきをもう少し続けることにしちゃおう。
ずっとお尻をなでまわすだけだった手を、股間を通して前に伸ばしていく。
スカートとショーツと、2枚の生地ごしでも感じやすい令さまのことだから……。
「……ひぁっ!」
やっぱり膝をガクガクさせて声をあげた。
「令さま、ほんとに大丈夫ですか?」
心配そうに顔を覗き込んでやると、怯えたように目を逸らす。
全く、可愛いんだから……。もっといたずらしたくなっちゃう。
「……令さま!肩をお貸ししましょう!」
「!?」
無邪気に(見えるだろう、由乃さんからは)そう宣言して、素早く体を割り込ませる。
「ゆ、祐巳さんそんな、そこまでしなくても」
「いいよ、大丈夫だよ。令さま心配だし、由乃さんは鞄持ってるんだし。
私も何かしないわけには! それに私、けっこう力持ちだし」
あくまで真顔で。そう、これは天然ボケの祐巳さんの大真面目。下心なんてないんだよ、由乃さん。
「そっか……。まあ確かに私に令ちゃんを支える力は無いか。それに祐巳さんなら……大丈夫か。
じゃあ、バス停までお願いね。ほら、令ちゃんもちゃんとお礼言って」
「あ、ありがとう、祐巳ちゃん……」
「どういたしまして」
早速肩を押し付け柔らかい胸をつぶしながら微笑んであげる。
そして、右手の愛撫を再開。
「……くっ…ぁあっ、ん……」
もうだいぶ高まってるだろうし、胸からも刺激がくるんだ。あと一歩だろう。
クリトリスをとんとんと人差し指で叩きながらわれめの形をなぞり、
とどめに耳に息を吐きかけてみた。
かくん、と折れる下半身。前かがみになる上半身。染まった頬。
「ああッ……!!」
堪えきれず漏れる声。
あはは、イッちゃった。
「ちょっと令ちゃん、どうしたの!?そんなに具合悪いの?」
「だ、だいじょうぶ…ちょっとふらついただけだから」
「でも、立ち上がれないんじゃないの」
「うん、ごめん、もうちょっと待って……」
「由乃さん、タクシー呼んだほうがいいんじゃない?それで家まで送ったら」
「そ、そうね……。じゃあ私、ちょっと通りまでいってくるから!
祐巳さん、令ちゃんお願いね」
たたた、と走り去っていく由乃さん。
私はうずくまってる令さまの横にたたずんで、その耳に口を寄せる。
「良かったですか?……おしおき。またしてあげますね」
「……ッ!」
びくんと体を震わせる令さまを、私は立ち上がって満足気に見下ろした。
「そうそう、由乃さんに後ろを見られないようにしてくださいね。
スカート、グショグショですから」
あー楽しかった。
さて、家に帰ったら祐麒で遊ぶかな。聖さまと加藤さん家に遊びにいくのもいいな。
志摩子さんと乃梨子ちゃんはどっちから落とすのが効果的かな。
また蔦子さんに写真頼まないと。
学校って、楽しいなぁ。
おわり
二人とも快活によく笑う。とても幸せそうだしお似合いだ。
でも令さま、そんな嬉しそうな顔をしていいのかな。
私が見てるってこと、考えなかったのかな。
自分が誰のものかをもう一度しっかり教え込んでおかないと。
「由乃さん、令さまー」
「あ、祐巳さん!」
後ろから息を切らしつつ無邪気に(見えるだろう、由乃さんからは)追いついて、二人に並ぶ。
左から私、令さま、由乃さんという配置だ。
「二人一緒に下校かぁ。なんかすごい自然な感じ。さすが黄薔薇姉妹だね」
「えへへ、まあねぇ〜」
照れながらも少し誇らしげにする由乃さん。
でもね。
気付こうよ。
私に他意がなければ、令さま・由乃さん・私という順で並ぶと思わない?
なんで私が令さまの隣か考えられないの?「まあねえ」じゃないよ。
長い付き合いに甘えてるからそうなるんだよ。私と祥子さまなら、そんなことない。
隣に来たものの考え込んでいるだけで何もしない私に、
令さまがほっとするような怯えるような期待はずれのような
曖昧な、それでいて従順な犬のような視線を向けてくる。
ごめんごめん、今シてあげるからね。
私はその目を見返してにっこり微笑むと、右手を令さまのお尻に這わせた。
「ひゃっ……!」
「え、何、どうしたの令ちゃん」
「あっ、いや、なんでも……ちょっと小石につまずきそうになって」
「もう、しっかりしないさよね。剣道部主将のくせに、ドジなんだから」
令ちゃんはだらしないんだからとか祐巳さんもそう思うわよねとか
由乃さんのいつものセリフにてきとうに相槌を打ちながら、尻を弄る手は止めない。
円を描くように優しく、ときどき強くつかんだりつねったりしつつ。
「ちょっと令ちゃん、聞いてるの!?」
快感に上の空になっている令さまにつっこみが入る。少しやりすぎたかも。
「…あぁ、うん、ごめん由乃。ちょっと…ッ…体調悪いか、も……」
「え、そうなの?大丈夫?やだ、確かに顔赤いかも」
「うん、でも大した、ことな、いから……」
「ほんと?我慢してない?荷物もとうか?ごめんね、気付かなくて」
令さまの変調をみとった途端に心配症で優しくなる由乃さん。
自身が昔、体が弱かっただけに、病気の兆候には敏感なのだろう。
令ちゃんは我慢しすぎなんだからとか令ちゃんが病気になったら私が困るとか、
憎まれ口を叩きながらも令さまの鞄をとりあげ、額に手をあてて熱をはかっている。
令さま、愛されてるなぁ。
なんだか妬けてきたのでおしおきをもう少し続けることにしちゃおう。
ずっとお尻をなでまわすだけだった手を、股間を通して前に伸ばしていく。
スカートとショーツと、2枚の生地ごしでも感じやすい令さまのことだから……。
「……ひぁっ!」
やっぱり膝をガクガクさせて声をあげた。
「令さま、ほんとに大丈夫ですか?」
心配そうに顔を覗き込んでやると、怯えたように目を逸らす。
全く、可愛いんだから……。もっといたずらしたくなっちゃう。
「……令さま!肩をお貸ししましょう!」
「!?」
無邪気に(見えるだろう、由乃さんからは)そう宣言して、素早く体を割り込ませる。
「ゆ、祐巳さんそんな、そこまでしなくても」
「いいよ、大丈夫だよ。令さま心配だし、由乃さんは鞄持ってるんだし。
私も何かしないわけには! それに私、けっこう力持ちだし」
あくまで真顔で。そう、これは天然ボケの祐巳さんの大真面目。下心なんてないんだよ、由乃さん。
「そっか……。まあ確かに私に令ちゃんを支える力は無いか。それに祐巳さんなら……大丈夫か。
じゃあ、バス停までお願いね。ほら、令ちゃんもちゃんとお礼言って」
「あ、ありがとう、祐巳ちゃん……」
「どういたしまして」
早速肩を押し付け柔らかい胸をつぶしながら微笑んであげる。
そして、右手の愛撫を再開。
「……くっ…ぁあっ、ん……」
もうだいぶ高まってるだろうし、胸からも刺激がくるんだ。あと一歩だろう。
クリトリスをとんとんと人差し指で叩きながらわれめの形をなぞり、
とどめに耳に息を吐きかけてみた。
かくん、と折れる下半身。前かがみになる上半身。染まった頬。
「ああッ……!!」
堪えきれず漏れる声。
あはは、イッちゃった。
「ちょっと令ちゃん、どうしたの!?そんなに具合悪いの?」
「だ、だいじょうぶ…ちょっとふらついただけだから」
「でも、立ち上がれないんじゃないの」
「うん、ごめん、もうちょっと待って……」
「由乃さん、タクシー呼んだほうがいいんじゃない?それで家まで送ったら」
「そ、そうね……。じゃあ私、ちょっと通りまでいってくるから!
祐巳さん、令ちゃんお願いね」
たたた、と走り去っていく由乃さん。
私はうずくまってる令さまの横にたたずんで、その耳に口を寄せる。
「良かったですか?……おしおき。またしてあげますね」
「……ッ!」
びくんと体を震わせる令さまを、私は立ち上がって満足気に見下ろした。
「そうそう、由乃さんに後ろを見られないようにしてくださいね。
スカート、グショグショですから」
あー楽しかった。
さて、家に帰ったら祐麒で遊ぶかな。聖さまと加藤さん家に遊びにいくのもいいな。
志摩子さんと乃梨子ちゃんはどっちから落とすのが効果的かな。
また蔦子さんに写真頼まないと。
学校って、楽しいなぁ。
おわり
back